本導入事例コンテンツは、平成22年11月1日以前にフィードパス株式会社が行った取材を元に作成/公開されています。
導入サービス | サイボウズ Office 7 基本セット for SaaS |
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利用者数 | 55人 |
業種 | サービス業 |
事業内容 | B to Bのマーケットプレイス事業やカウンセリング事業、全方位的コンサルティングサービス、各種アウトソーシングサービスなど。 |
ホームページ | http://www.trueone.biz/ |
会社概要


株式会社Trueoneは、主に大企業向けの経営戦略や事業戦略の立案から実行、定着化までをトータルに行う経営コンサルティング企業である。
「改革そのものは、サプライチェーン・販売管理・生産管理・購買管理・会計管理・経営管理と、ひと通りプロフェッショナルにこなせるコンサルタントが揃っています。」(高見澤氏)
同社では、2005年の設立以降、3期連続で売上高前年比400%成長の快挙を成し遂げている。設立初年度は、高見澤氏がほぼ一人で営業活動していたが、次年度にはメンバーが3名、今期半ばには一挙に30名となった。新卒採用も開始し、すでに15名がインターンに入っているそうだ。急激に人員が増加していることから、人材育成には予算と時間を割いて、非常に力を入れている。

「新たに入った人員は、基本的にすぐプロジェクトにアサインします。エクセルの使い方からドキュメンテーションの起承転結まで、OJTで育てていく。もちろんマネジャーレベルの人間を入れてプロジェクトの底上げを図っています。」(高見澤氏)
また、同社では月に一度月例会(社員総会)が開催されている。内容のほとんどがマネージャーの持ち回りとなり、部下に伝えたいことを勉強会形式で進行するのだ。
月例会では、仮想事業計画の発表や、ビジネスマナーより高度な、自ら主体的に行動できるコンサルタントの心得などの教育が行われているのだという。
飛躍的な成長を遂げる同社で「サイボウズ Office 7 for SaaS」はどのように導入されたのだろうか。その経緯を次項以降で紹介したい。
導入の経緯と決め手

同社では「サイボウズ Office 7 for SaaS」導入前、他社のグループウェアを利用していたという。
使い勝手があまり良くないと感じた高見澤氏は、より良いサービスを探すよう当時の総務担当者に指示を出した。
経営コンサルティング業においては、クライアント先に長時間常駐して業務を行うという特性上、グループウェアの活用はプロジェクト内の情報、自社内の情報を共有するツールとして必須である。そのため、グループウェアの導入自体には「当たり前」という感覚があったそうだ。
そこで同社が選択したのが「サイボウズ Office 7 for SaaS」である。
「単純です。マジョリティの考え方ですね。これだけ多くの企業が利用する製品であれば、今後どんどん社員が増えたとしても、誰もが使える確率が高いでしょうし、サービスの改善に対する姿勢にも期待が持てると思いました。」(高見澤氏)
また、自社内にサーバを抱えて利用するのではなく、SaaS(ASP)サービスを利用することで複数のクライアント先に常駐している社員がインターネット経由でアクセスできることも決め手のひとつだったのだという。
フィードパスへの要望

同社ではスケジュール管理が全ユーザーに最も良く利用されている。次いでファイル管理が挙げられたが、以下のような要望をいただいた。
「コンサルティング案件によっては、ギガ単位の成果物が生まれるプロジェクトもある。そうなると検索機能が非常に重要になってくるんです。ナレッジを蓄積していくという意味でも、高機能なドキュメント管理ツールを別導入しようかと考えています。ファイルの中身まで検索するような高度な機能があるといいですね。」(高見澤氏)
また、グループウェアを導入して業務の効率化を図りたい、という意図よりは「情報の抜け・漏れがなく安定して組織運営できる」ことの方が重要である、と高見澤氏は経営者の目線で語ってくれた。
「効率、効率といって時間を短縮するというより、情報の共有漏れによる機会損失のほうが大きいんですよ。メーリングリストも、宛先が増えてくると管理しづらい。情報を誰に送って誰が受け取ったか、分かる仕組みが担保されていると管理しやすい。」(高見澤氏)
高見澤氏はYahoo!ユーザーだという。忙しい合間にできた「すきま時間」で見に行くことが多いそうだ。
「考えて見に行かなくてもなんとなく見てしまうコンテンツが、Office 7 for SaaS のトップページにもあると面白いかもしれませんね。個人的には占いなんかもついつい見てしまう。」(高見澤氏)
今後の展望


株式会社Trueoneでは、現在打ち出している目標として「ハイブリッド・コンサルティングファームの実現」がある。主力事業である経営コンサルティング事業と、画期的な新規事業を組み合わせて好循環を生み出していく、という試みだ。
「今期は組織づくりに注力して、来期には本格的に新規事業の企画・立案をしたい。来期中で実際に実行に移す予定です。同時に新たな人材をマネージャーが育成し、組織として成長していく仕掛けをつくりたいんです。」(高見澤氏)
また、高見澤氏が目指す組織のひとつに、「下町の町工場」がある。コンサルティングというと一見敷居が高いようなイメージがあるが、実際はサービス業だと高見澤氏は語った。
「実際に日本を支えている技術力を持ちながら泥臭い。そんな会社であり続けたいと思ってます。」(高見澤氏)
同社の成長と共に、「サイボウズ Office 7 for SaaS」も成長していくだろう。